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20年後ウランバートルの水源がなくなる? 

地質鉱山新聞11月号(No.32)より
D.オユン記者

水は宝物だと私たちは言い続けてきた。けれどもこの言葉の本当の意味をどれだけ理解しているだろうか。今、取り返しのつかない事態になろうとしている。
 水は自然の産物であり、人間の力では代替物を作る技術がないため、水問題はさらに深刻になっている。
 2020年ごろ世界中で飲料水の資源が不足し始めると学者らが予測した。モンゴルでは1996年から水不足が続いている。ゴビの湖が干上がってから何年も経った。河川の汚染も毎年深刻化している。
 モンゴルでは水資源に関する法律が出来てから、4年ごとに水資源の調査を行ってきた。次回は2011年に調査が行われる。その時には、人々の目を覚ます情報が出されるだろう。砂漠化がさらに進み、豊かだった水源はその量を減らしている。このことは、ただモンゴルだけに起こっている現象ではない。
 しかし、先進国ではこの問題を国家的課題として、国内に貯水ダムを建設し始めている。貯水ダムの数は増え続けているという。
 モンゴルの場合、水源はすべて天から降る雨と雪に依存している。モンゴルの150万平方kmの国土に、年平均230mmの降水量がある場合、約360立方kmの水は雨または雪となって降り、そのうち90%は蒸発したり、地面に染み込む。残りの10%である約34立方kmの水が地表を川となって流れる。
 モンゴルの水資源の量は600立方kmと推定されたが、そのうち500立方kmは湖に、60立方kmは万年雪や氷河、34立方kmは地表の河川である。約12立方kmが地下水となる。
 その中で私たちが利用できるのは、地表の34立方kmのうちの5立方km、地下水の12立方kmのうちの5立方kmであると推定される。ところで、モンゴル国の水の使用量はいくらかといえば、0.5立方kmである。
 モンゴルは2015年に水の使用量が5立方kmになると国連の推定値が出された。この水源をどこから確保するか?
 環境保護機関の調査によると、モンゴルの国土の80%は多かれ少なかれ砂漠化の被害を受けている。
 ここ20年間で、国土の53%が鉱山開発の被害を受け、森林資源の20%が消失したと言われている。
 水循環の面から見ると、地表の水は16日間、万年雪・氷河は1600年、地下水は1000年かけてそれぞれ循環している。それゆえ、私たちは当然、短い循環周期の地表の水を使うべきだ。
 今日、ウランバートルが使用する水の90%を地下水から供給している。しかし、モンゴルの水資源の80%は地表の水であり、地下水は20%でしかない。このような状態で、90%を地下からくみ上げているのは全く逆のことをしている。このまま水資源を使い続けると、2018年~2020年には水資源が枯渇するだろう。
 現在、ウランバートル市の飲料水はガチョールトが水源地帯となっている。そもそも、トーラ川に貯水ダムを作る計画は20年ほど前に作られていた。当時、ウランバートル市の1人あたりの1日の水の使用量は700Lだった。当時は節水の意識も何も無く、蛇口をひねってはそのまま流しているような状態だったので、貯水ダムを作っても、浄水場の処理能力が追いつかないと言って、計画は見送られていた。その代わりに、各家庭、職場に水道メーターを設置するのが正しいと判断し、水道メーター設置が開始された。
 現在は、ほとんどの所に水道メーターが設置されたので、貯水ダムを建設する時が来たようだ。専門家は貯水ダム建設により、ウランバートル市の湿度が上がるという利点も挙げている。
 ウランバートル市の1人あたりの1日の水の使用量は現在400~500Lである。節水を心がけず、新しい水源も見つからず、このままの勢いで使い続けると、2020年には水が足りなくなる。トーラ川に貯水ダムを建設する必要があるということについては、専門家たちの意見は一致している。もし貯水ダムを建設できれば、ウランバートル市の水の需要が700立方mでも十分供給できると彼らは言っている。このまま正しい道を選ばなければ、ヘルレン川、オルホン川から水を引っ張ってくるか、首都を遷都するかというところまで問題は大きくなってしまうだろう。
 貯水ダムを建設するのは3つの役割がある。経済的効果、社会的役割、環境問題である。貯水ダムは約100~150年の寿命である。中国の四川省で地震があったとき、水を供給し、電気を発電するダムだけが無傷であったという。
 気候変動、人口増加、経済発展などの要因により、水資源の量は変動する。海水面の上昇により、一部の国は洪水の危機に直面している一方で、高地では、飲料水不足が起こっている。今、自然環境に調和した政策を実現するべき時が来ている。
 水資源を守る、今ある水源を管理する、水源を増やす、中でも一番大切なのは、水資源を正しく使うことに関連する対策を実現する以外に、この問題の解決への糸口は無いだろう。
 自然の要因のほかにも、私たち人間の間違った行動が水不足を引き起こす原因となっている。とくにモンゴルでは、川の上流の水源地で金を採掘し、水源地を破壊してしまった。このような国は、他には無いだろう。鉱山の悪影響により、5128本の河川のうち852本が、9306箇所の泉のうち2277箇所が、3747箇所の湖沼のうち1181箇所が、429箇所の湧き水のうち60箇所が枯れてしまったという情報が発表されたのを覚えているだろう。この20年間に国土の53%が鉱山採掘で被害を受け、森林資源の20%が消失した。鉱山開発の悪影響で河川の流れや水資源に変化が起こり、特に水質汚染が各地で起こったことは、議論の余地が無い事実である。
 法律上は、水資源の予算から一定の割合で水源地の回復事業に割り当てられるはずであるが、その予算が地方なのか大蔵省なのかわからないが、吸い取られてしまい、水源地の回復には使われていない。
 水は開発のバロメーターであると言う。水資源の管理を正しく行えなければ、貧困が待っている。水は豊かさも貧しさも同時にもたらすものであるのだから。

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