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日本人は手を携えて困難を克服できる~元NHKの宮田修氏(1) 

Udriin Soninより(2011.04.14)

NHKアナウンサー宮田修氏のインタビュー (その1)

日本で起こった巨大地震と、その後に襲った津波による災害は、日本人を未曾有の困難に陥れた。マスメディアの一員として、この災害について十分伝えてきたつもりではあるが、記者としてこのような災害の後に日本人に直接インタビューしたいと思っていた。ちょうど今回、NHKでアナウンサーとして39年間働いてこられた宮田修さんに会うことができたことは、すばらしい出来事だった。彼のインタビューをお伝えする。

-日本人を知らない人は世界では数少ないと思うが、今回の災害において見せた日本人の道徳心や忍耐強さは、見る人を驚かせた。何が日本人をそのようにさせたのだろうか?

-本当に、なぜこんなに落ち着いていられたのだろうね。しかし、日本人には、どんな災害になっても落ち着いて行動すべきだという意識が根底にある。あなたが驚きと共に質問されたことから考えると、これは日本人の何千年にもわたる生活と関連があるのではないかと思う。日本人はずっと昔から稲作をして生きてきた民族だ。稲はたくさんの人の努力と協力によって育つ。多くの収穫を得るためには、皆が努力する必要があるという強固な考えが日本人の間にはある。自分が食べる分だけ収穫できればそれでいいというのではなく、他の人が食べる分まで収穫できるよう努力するべきだという考えが骨の髄まで染み込んでいる。しかし、この古い伝統的な考え方が最近は消えてしまったと批判されてきたが、やはり消えてなかったことが今回のことで明らかになった。最近の人は自己中心的だといいながらも、今回の災害で日本人の本質が、その血の中には受け継がれている。今回の災害は、日本人がみんなのために、力を合わせて困難や災害を乗り越えていける、助け合いの考え方が日本人の中に残っている、ということの証拠であると私は思った。これまで批判され続けてきた若者たちが、今、ボランティアとして被災地へ行き、がれきの撤去を手伝いたいと言っているのだよ。

-災害のあった3月11日に、あなたはどこにいたか?地震の揺れをどの程度感じ、またどのような具体的被害があったか?

-私はあの日、東京にいた。地震は私達にとって日常茶飯事なので、私達は地震に慣れている。しかし、3月11日の地震は、これまでの地震とは違い、非常に強い揺れだった。私の自宅は千葉県にある。地震があったその日は、電車もその他の交通機関も全て止まってしまったので、私は東京にいる姉の家に泊まった。次の日、すべての交通機関が通常通りに動き始めたので、翌日家に帰った。幸いなことに、今回の災害は私の周辺には特に大きな被害は無かった。しかし、我が家の玄関にある花瓶が落ちて割れたのが、具体的な被害だった。元々私はあの花瓶がとても気に入っていたのだが。

-一部の人はこの地震で日本列島が沈没しまったかのように話していた。最近出た巷の笑い話を知っているか?「日本で地震が起こった後、日本人が、大騒ぎしているモンゴル人に向かって『モンゴルの皆さん、大丈夫ですか?落ち着いてください』と助言した」という笑い話が出たのだが。

-その通りだ。日本人は元々、どんな困難な時にも、昔から落ち着いて対応してきた。困難な状況になったら、手に手を取ってみんなで力を合わせて乗り越えるべきだという考え方は、血の中に受け継がれている。泣き叫んでも何も解決しない。一方で、マスメディアが市民を不安に陥れないよう、情報を冷静かつ正確に伝えていたことが、大きな役割を果たしたと考えている。

-先日モンゴルで「国家安全保障とマスメディア」というフォーラムがあった。その際、国会議員の一人が「日本であった災害を、モンゴルのメディアは過剰に大げさに伝えたことによって、留学生の父母が留学生を呼び戻す事態になった」と言っていた。ならば、情報を正確に伝える原理に我々モンゴルのメディアは従うべきなのだろうか?災害時には原理に従わずに伝えるべきなのだろうか?日本のメディアは先日の災害をどのように伝えていたのか?

-情報は当然、正確に伝えるべきだ。それ以外の情報を伝えることはありえない。先日の災害の時には、私はNHKを定年退職していたので、実際にどうだったとは言えないが、私は1995年の神戸の地震の時に、第一報を伝えた者としては、あの時をモデルに情報を伝えたのだろうと思う。

-モンゴル人は神戸の地震のことも良く知っている。あなたはあの時、第一報を伝えていたのか。それについて詳しく聞かせて欲しい。

-私はあの時、ちょうど放送中だったので、地震の情報を人々に最初に伝えることになった。NHKの主な役割は、起こった事件をタイムリーに人々に素早く届けること。あの時、地震が収まってから2分後には情報を伝え始めた。どれぐらいの強さの地震だったのか、まだ公式発表が出ていない時から、生放送で地震について伝えていた。まもなく、報道部から情報が入り、公式発表の数字が伝わることになっている。地震の報道する中で、最も大切なのは、地震の後、津波が起こるかどうかの情報だ。幸い、神戸の地震の時には津波は無かった。それから、地震の後どのような被害が出ているかを伝えるだけでなく、死者・けが人など全ての情報を伝えた。地震の後、1日が経って、私は13時間カメラの前に座っていた。地震の情報を正確に伝えるためには、原稿を早口で読まずに、少しずつゆっくり伝えること。また、原稿を読む時の声の調子、顔の表情を、できるだけ冷静にする必要がある。

(つづきはこちら)

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