スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

モンゴルで泥棒が減らない理由 

News.mnより(2011.5.4)

スリなどの泥棒が、8歳の子供の携帯電話から、80歳のお婆さんの年金まで盗み、まじめに仕事をしている人々よりも、贅沢な暮らしをしていると言えば、そんな世の中は間違っていると思うだろう。しかし、このおかしな世の中に、モンゴルでは法律、警察、社会全体が慣れてしまっているようである。

他人の物は他人の物、それを無許可で取ったら犯罪になり、刑事責任を問うのは世界各国共通である。しかしモンゴルでは逆だ。最低賃金以下の価値の物を盗んだのであれば、2万トゥグルクの罰金を払えばおしまい。今まで最低賃金が10万8千トゥグルクだったのを、先日30%上げて14万4百トゥグルクにしたところである。これに伴って泥棒が盗む物の量も増えたとのこと。

法整備の面からみると、刑法には、罰金の額、犯罪の量刑、窃盗行為を刑事事件とするか否かの損害額などは、すべて最低賃金に直接関係する。刑法にこのような指示を取り入れたことで、泥棒には追い風となり、犯罪増加の原因になっている。言いかえれば、14万4百トゥグルク以下の価値の物を盗んでも、刑事犯罪にはならず、行政罰を受けるだけで済んでしまう。そのような訳で、家畜泥棒、スリや空き巣に入られた人が被害を受けている。一方、刑罰の執行率はさっぱりである。
犯罪者は3年以内に被害者に損害賠償を払う判決を受けるのだが、実際に執行されたケースはほとんどない。さらに、犯罪の量刑も最低賃金に直接関係していることが、泥棒にとっては好都合となっている。

モンゴル国内では、昨年5,777件の窃盗が認知され、前年より9.4%増加した。このうち、個人の所有物の窃盗が、高い割合を占めている。今年の最初の3ヶ月間で、窃盗は1,418件認知され、前年同期比で10.1%、個人の所有物の窃盗では34.6%、家畜泥棒は99.9%、自動車部品泥棒は42.1%、スリは2倍増加した。これは、警察に届け出された犯罪の数であって、この向こう側には、警察に届けられなかった、多くの窃盗被害者がいる。警察に届け出ても、犯人に科される刑事責任はごくわずかなので、そのまま泣き寝入りというのも事実である。上記の何千件もの窃盗のうち、どれぐらいが刑事罰を科されているのだろうか。

最高裁判所の数字では、2009年に1,349件、2010年に1,235件の窃盗犯の判決が出された。
ということは、1年間に認知された5,000件以上の窃盗犯のうち、たった1,000件強しか裁判所に起訴されていないということだ。残りの4,000件は2万トゥグルクの罰金を科して、再度泥棒をしている。刑法では、窃盗を再犯したり、集団で行った場合は、禁固の判決が下される。窃盗犯が増加する中で、窃盗犯で刑事罰を科された者の数が減っている現象も見られる。例えば、2009年には2,195人が刑を執行されたが、昨年は1,903人になり、13.3%減少した。窃盗犯の認知件数は毎年増加しているのに、裁判で判決が言い渡されるの件数が減少しているのは、刑法にあるおかしな量刑制度のせいである。
それゆえ、泥棒には最低賃金に関係なく、刑事罰を科すようにして欲しい。

世界の他の国では、市民の所有物を、政府が保護している。犯罪者の収入に応じて、刑罰を決める。このシステムを短期間で導入することは難しいとはいえ、他人の所有物を欲深な動機から盗んだ者たちに科す刑罰を重くしよう。お爺さん、お婆さんが1ヶ月待った年金や、子供が父母にやっと買ってもらった携帯電話は、何でもないというのだろうか。

原文はこちら

この記事が役に立った方は
↓こちらをクリックお願いします。
人気ブログランキングへ いつも応援ありがとうございます!

関連記事

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://mongolnews.blog133.fc2.com/tb.php/233-0cb91b24

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。