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大気汚染だけでなく土壌汚染も深刻 

地質鉱山新聞より(2011.5.23)

冬の間中、汚染された空気の中で呼吸をし、煙の中で生活しているウランバートル市民に、暖かくなって煙から開放された途端に次の問題が直面している。あちこちから強烈な悪臭を放つゴミの問題である。昔は「アジアの白い女神」と呼ばれたウランバートルも、今は呼吸をする空気も、足の下の地面も、どうにも言い表せないほど汚染されている。

大気汚染に関しては、順次対策が始まっており、煙の問題も少しは改善されつつあることが分かる。しかし、土壌汚染対策については、注意を払い始めたところである。ウランバートル土壌汚染の95%を占める、細菌土壌汚染のレベルに達したという調査報告が出されてから何年も経った。基準の10~16倍も汚染されている。

2010年にウランバートル市の土壌の200箇所からサンプルを取り、土壌汚染を調査した。土壌汚染の原因として1番多いのは、ゲル地区のトイレの問題である。ゲル地区の多くの世帯では、敷地に2箇所以上のトイレの穴を掘り、さらに下水を捨てる穴を掘っている。洗濯排水などは、直接地面に捨てている。このような所では、地表を覆う草も元々なく、石がむき出しになる。特にゲル地区周辺の土壌の破壊がひどい。これは洗濯排水、灰、ゴミをそのまま捨てていることと関係がある。

土壌は、水、空気、植物よりも長期間にわたって汚染物質を蓄積し、年月が経つごとに濃縮されていく。土壌は、大地の表面にあり、最も栄養のある層である。人々が生活している地域の健康状態を最もよく表しているのは土壌である。生活の中で排出される固体・液体の廃棄物、自動車から排出される廃棄物、農牧業や鉱山業で使われている様々な種類の肥料・化学物質、植物の成長促進剤、大気汚染、水質汚染、医療現場の廃棄物、工場から排出される固体・液体の廃棄物、人や家畜の排泄物などにより、土壌が汚染される。

しかし、土壌が汚染されても、土壌には自浄能力がある。生ゴミ、細菌、化学物質の影響により、土壌の自浄作用は地表から0.2~0.25mの深さで行われる。土壌の自浄作用は汚染の程度がどの程度か、どのような種類の汚染か、気象条件、地表の状態などに関係する。モンゴルの土壌汚染が自浄能力を超えた状態にあることは、深刻な問題である。

土壌汚染により、60種類以上の伝染病が発生している。汚染された土壌が病原菌や病気を媒介するダニ、ノミ、シラミ、蚊、ハエが発生する温床となる。土壌汚染により悪臭が発生し、インドール、硫化水素、メタンなどの有毒ガスを発生し、大気を汚染する。

腸の伝染病である赤痢、伝染性の肝炎、腸チフス、コレラおよび家畜から人に伝染する炭疽菌、ブルセラ症、げっ歯類から人に伝染するペスト、狂犬病、寄生虫と呼ばれる、回虫類、サナダ虫、牛や豚にいる寄生虫だけでなく、結核、気管支炎なども土壌汚染により発生する危険がある。

汚染された土壌では、腸チフスおよびその種類の細菌が約400日近く、赤痢菌が1年、寄生虫は1~2年、回虫の卵は6~10年も生き延びる能力があるとのこと。
子供を汚染された土壌の上で遊ばせたり、汚染された土壌の水を飲んだり、果物や野菜を洗わずに食べたり、ハエを媒介として人の体に伝染している。

土壌汚染を防止するためには、水や空気の汚染を減らすことが非常に重要である。衛生条件を満足した公衆トイレの数を増やす必要がある。
専門機関の検査を改善し、市民の参加を増やしてこそ、改善することができる。

今では悪く言われることの多い社会主義時代にも、今よりも良かった面がたくさんあったことを、父母やお年寄りが懐かしむように話しているのを聞いていると、各世帯ごとの敷地の衛生状態を検査し、基準を満たしていない、責任を果たしていない人に罰金を課し、罰則を与えていたと言う。

今は自由が行き過ぎて、どこにゴミを捨てようが、どこで排泄しようが、勝手気ままになってしまった。
責任を果たさない企業や世帯に課する罰則を強化したい。
飲んだり食べたりする時は、誰よりも早く権利を主張し、いろいろなことを要求するくせに、ウランバートル市をきれいにする面においては、大きな岩のように動かないのはモンゴル人の性質である。

暖かい季節を迎え、伝染病の元となる土壌汚染の問題をきちんと対処したい。
大気汚染のように、手に負えなくなってから、急に慌てることになるだろう。
今でもすでにウランバートルの土壌汚染は公害のレベルに達している。
ウランバートル市の土壌汚染を食い止めるアイデアを出した企業、市民を支援し、協力することは本紙の社員にとってもうれしいことだ。
原文はこちら

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