モンゴルは2つの文明社会になってしまうのでは
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Unuudur新聞より(2011.07.07)
モンゴルは異質のふたつの文明社会になってしまうのでは(金澤一郎:アジア学術会議・元会長)
中国、モンゴルにおける砂漠化、日本の放射性廃棄物の危険性など、アジア各国が直面している問題を解決する目的で、「第11回アジア学術会議」がモンゴルのウランバートル市で行われた。
モンゴル科学アカデミー設立50周年事業の枠内で、同アカデミーによって行われている大規模なイベントの一つが同会議であった。
昨年フィリピンのマニラ市で行われた「第10回アジア学術会議」で、モンゴル科学アカデミー総裁B.エンフトゥブシン氏がアジア学術会議の会長に選ばれ、第11回アジア学術会議をモンゴルで主催することが決定された。
今回の会議は「アジアにおける土壌劣化」をテーマに行われ、アジア各国の60名超の科学者が参加した。
同問題を検討した結果、各国の状況はそれぞれ異なり、土壌劣化の原因も異なるため、各国の土壌劣化の原因を明らかにし、それぞれに応じた砂漠化防止対策を作成するための研究調査を、アジア12ヵ国で行うことにした。
同研究調査には国際交流基金及び日本のいくつかの機関が協力することになった。
土壌劣化、特に日本における原子エネルギー問題について発表したアジア学術会議・元会長の金澤一郎氏が次にように語っている。
アジア他国と比べて、モンゴルの科学技術分野はどの程度発展していると思われるか
モンゴルは鉱物資源が豊富な国である。その資源をお金に換え、科学技術分野に投資できれば、先進国と同じレベルに発展する可能性を否定しない。しかし、その資源を製品、資金源にするのが難しい。
その他、モンゴルが直面している最大の問題は、都市文明と遊牧文明の差である。
私が見たところ、遊牧民のモンゴル人及び都市に定住しているモンゴル人の数が大して違わないのに、文明化レベルが大きく異なる。
従って、モンゴルが正反対の二つの文明社会になってしまうことが懸念される。
私が思うには、モンゴルが今後安定的・持続的に発展するのに、国民の文明の格差を消す必要がある。
今回の会議は「アジアにおける土壌劣化」をテーマに行われた。どのような効果があったか。
アジアだけでなく、世界各国が土壌劣化問題に注目している。
各国がそれぞれの問題、砂漠化、土壌劣化に及ぼす要因を抱えている。
例えば、日本に関しては、放射性廃棄物を地中に埋める形で処分していたのが、現在大問題になっている。
一方、東南アジアのいくつかの国は、水資源不足に直面している。
従って、アジア各国の科学者が国それぞれに合ったプロジェクトを実施することで合意した。
まずは、土壌劣化の原因を明らかにする研究調査を行うことであり、その研究調査に関連各国の科学者のみならず、アジアの他国の科学者が参加することにした。
また、日本のJICAなどの機関が今回の研究調査に融資することを発表した。
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