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モンゴルは中国の依存国家にならないよう警戒している 

News.mnより(2011.10.27)

出展:オルス・トゥリン・トイム新聞

モンゴルのTs.エルベクドルジ大統領の英国BBCとの今月25日のインタビューを翻訳してお届けする
(訳注:BBCのインタビュー番組"Hard Talk"の英語からモンゴル語に翻訳したのは出展元です)

-モンゴルは手付かずの巨大な資源を持つ最後の国だと言われています。世界経済が後退する中で、モンゴルのGDP(国内総生産)は年10%成長しています。このような時期にモンゴルの大統領でいられるのはおそらく誇らしいことでしょう。しかし一方で経済の急速な拡大は心配になりませんか?

-モンゴルは自由で開かれた国だ。また資源の埋蔵量で世界トップ10に入る国だ。経済が急速に拡大している中国と国境を接する。しかしこれら多くの利点をどのように正しく、適切に利用するかについて、少なからず問題が出てくる。豊かさを一部の人間だけのポケットに入れることなく、国民にどのように分配するか等々。このために賢い政策を掲げることが必要になるのだ。

-賢い政策には汚職防止も含まれるのですか?

-そうだ。

-他にも多くの問題がありますよね?今、モンゴルはどちらの方向に向かっているのですか?

-幸いなことに、私達には多くの国の経験から学ぶことができる。地下資源に恵まれた国が、どのように豊かになったか、どのように崩壊して行ったかなどを観察すると、ひとつの傾向が見つかる。
私の考えでは、最も開かれた国が豊かになれる。例えば、オーストラリア、カナダなどだ。私はモンゴルが開かれた国であると評価している。私達はいつでも、陰に隠れたりはしない。モンゴルの国民はいつも政府を監視している。国民は全てのことを注意深く観察している。だから私達は正しい方向に進んでいると、私自身は信じている。

-あなたは民主化、公正な法律および汚職防止について話されました。しかし、経済的にはモンゴルはどのように正しい流れに乗りますか?モンゴル経済が急速に拡大するにつれて、トゥグルクの為替レートも急激に高くなります。モンゴルの中央銀行は2013年までトゥグルクのレートは安定していると発表しました。これら全てをどのように調整しますか?

-これら全てを調整するために、私達は鉱山分野からの収入を、何よりもまず、国民の能力の向上や保健衛生、教育分野、インフラの整備に使う必要がある。モンゴルのインフラはそれほど整備されていないことをあなたも知っているだろう。鉱山分野を発展させるためにもインフラの整備は欠かせない。そのため、道路や鉄道を建設し、発電所を建てるべきだ。非常に大きな投資事業が待っている。これら全ての経済バランスを取ることができると考えている。ソビエトがいた時代には、モンゴルは精製していない原料を輸出していた。しかし今は、私達は資源をモンゴル国内で精製して輸出することを目指し始めている。そのため、この分野にも投資が必要なのだ。

-最近モンゴルでは石炭分野がかなり発展しています。このことが外国からの投資を多く呼び込んでいます。当然、大きな市場を持つ2つの隣国の影響もあるでしょう。特に中国の石炭市場の需要は非常に大きい。モンゴルはこの機会をどのように生かしていますか?

-私達はロシア中国の2つの隣国との貿易均衡を目指してきた。もちろん私達には明確な政策がある。モンゴルのように2つの超大国に挟まれた国は他に無い。それゆえ、私達は第3の隣国政策を掲げている。第3の隣国からの投資が増えることは、ロシア中国にとっても良いことだ。投資が増えれば増えるほど、チャンスは増えるという意味だ。

-モンゴルは中国への依存度がかなり高くなってしまっています。今から2年前、中国はエネルギー消費でアメリカを抜きました。これにより、石炭の輸入も必要になりました。そのため、もしモンゴルが望むなら、中国への輸出を増やす目的で、鉄道の問題を解決することもできました。しかし、なぜそうしなかったのですか?

-私達は南の隣国との友好関係を希望している。中国市場で大きな立場を占めることも希望している。現在、中国国内では鉄道の軌道幅は1種類だけだ。しかし、モンゴルでは2~3種類の軌道幅になる必要が出てきた。ロシア鉄道との関係を失わないことにも努力した。

-しかし、ロシアと同じ軌道幅の鉄道を建設するコストは中国のと比べると3倍高いのですよ。この点について世界銀行の調査結果が出ていました。ということは、モンゴルは中国市場への過度の依存に対して慎重になっているということですか?

-モンゴルはロシア、中国どちらに向けても鉄道を建設する必要がある。地下資源を中国市場だけ、またはロシア市場だけに依存することは望まない。日本、韓国など多くの国の需要がますます高まっているこの時期には、資源を世界中に供給することを希望している。

-モンゴルは中国に完全に依存することを警戒していますか?それとも、ただ単に資源を世界中に供給することを希望しているのでしょうか?

-私達は資源を多くの国に供給することを希望している。それに、1国だけに依存する状態も望んでいない。このことは、中国側も理解していると思う。

-しかし、ロシアと同じ軌道幅の鉄道を建設するために非常に多くの投資が必要になります。モンゴルは中国に依存しないために、高過ぎる出費をしているのでは?

-私達は隣国を選んで生まれてきたのではない。ロシア、中国という2つの超大国に挟まれても、私達には他に選択肢はもとより無い。しかし、彼らの間のバランスを取るために、時にはそのような出費が必要になることもある。ロシア、中国の政府の代表らと、モンゴルの政府担当者が交渉し、一部の料金について軽減を要望している。このことは、国連を代表とする国際機関も支持している。

-先日モンゴル人に「モンゴルはどの国と最もよいパートナーになれるか?」というアンケートを行った調査の結果によると、中国はロシア、アメリカ、日本、韓国など多くの国の後に挙げられていました。一般の国民が中国の依存国家になってしまうことを非常に恐れていることは、政府の政策に影響し、他の国に目を向けるようになったのですか?

-民主国家として、モンゴル政府は世論や市民の意見をいつも聞き入れる。そして、中国側も、モンゴル国民の選択を尊重している。

-そうなのですか?

-そうだ。彼らは以前このことを話していた。

-あなたが大統領になる前、2002年にモンゴル側からダライ・ラマを祖国に招待しました。しかし、ダライ・ラマが中国国境から入国することを許可しませんでした。これは当時のモンゴル国民の希望を尊重した結果といえるでしょうか?

-これは少し事情が違う。

-それではもう少し質問を明確にしましょう。中国は13億人の人口ですが、モンゴルには280万人しかいません。このようなときに2国間で行われている条約、合意が公正でいられるでしょうか?

-もちろん私達は中国側を尊重している。モンゴルと中国の関係には何も問題は無い。

-今のところは何も問題が出ていないとしましょう。しかし、ウランバートルの戦略研究所の顧問であるD.ムンフオチル氏は、中国との関係を次のように結論付けました。「モンゴル人は、言語、文化的に中国とは全く異なっていた。そのため、経済的に中国に過度に依存することに対する恐れが政府の決定に影響している」と。あなたはこれをどのように見ていますか?

-私達は研究者、専門家の意見をいつも注意深く聞いている。しかし、モンゴルは中国、ロシア2国と友好関係を保ち続けてきたことを述べておきたい。これについては、なにも大きな問題はない。

-中国は歴史上、モンゴルを支配下に置き、植民地化していました。今でもモンゴル民族のかなりの部分が中国の領内にいます。それが内モンゴル人です。あなたはこれについてどのようにお考えですか?

-中国とモンゴルの間に、民族紛争は起こらない。中国の指導者は少数民族の文化交流をいつも支援してきた。

-私は民族紛争について質問しているのではありません。今年、ウランバートルのある中学校の25名の中国人教師が強盗に襲撃されました。これこそ民族間の争いを抑え切れていないという1つの証拠ではありませんか?

-良い人、悪い人はどこにでもいるものだ。私達は自国民およびモンゴルに働きに来ている外国人に対し、モンゴル国の法律に従うよう警告し続けてきた。

-あなたはロシアをモンゴルのもう1つの重要なパートナー国家と明言されました。しかし今日非常に多くの人が、ロシアの政府、政治は民主的ではないと結論付けています。なのにモンゴルはなぜ北の隣国を信頼できるパートナーだと考えているのですか?

-中国、ロシアの政府首脳にどのような人が着き、どのようなシステムで国を運営するかは、彼ら自身の問題だ。

-本当にそうおっしゃるのですか?

-そうだ。

(続きは明日)

原文はこちら

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コメント

お前は阿呆!

現在、モンゴル国の総人口は250万くらいしかありませんが、
中国の内モンゴル自治区はその十倍規模の2千万人くらいが生活してます
(必ずしもモンゴル系の人ばかりではないようですが)

素朴な疑問なのですが、この内モンゴル自治区の人がモンゴル国へ移住することはどれくらい困難なことなのでしょうか?
経済的その他の問題のため
移っても得なことがないため自治区にいるのか、
もしモンゴル国での生活のほうが豊かになれば戻ってくるのだろうか?
ということです。

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます。

以前の記事
(モンゴル永住権プログラム実施を呼びかけた [2012/01/24])
でもご紹介しましたが、
エルベクドルジ大統領は、モンゴル系民族の人々を
モンゴル国へ「呼び寄せる」活動を呼びかけています。

その意味では、内モンゴルのモンゴル人にも門戸は開かれていると言えます。
とはいえ、人口の比較では内モンゴルの方が多いため、全てを受け入れてしまうと
モンゴル国のモンゴル人の方が少数派になってしまいますので、
実際に受け入れる人数は少数に限られるでしょうし、
また、内モンゴル人のふりをした「なりすまし」を見破るために、
審査も厳しくなるでしょう。

ですので、ご質問への回答は、「その人による」となると思います。

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