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交通渋滞の解消に向けて 

news.mnより(2011.11.20)

モンゴル国のS.バトボルド首相が先週金曜日に国会の審議の際、ウランバートル市の道路網で2008年から2011年に行われた整備事業と、今後採られる対策について報告を行った。

別の言い方をすれば、現在ウランバートル市民のストレス源であり、時間を浪費している交通渋滞を、どのように解消するかについて、事業計画を開始したと報告の中で述べた。

何よりもまず、自動車の駐車場(屋外、地下、高層および有料)を多く作ることを主な目標とするとバトボルド首相は述べた。
また、ウランバートル市の幹線道路および補助道路の交差点の処理能力を改善するために、立体交差を建設する、歩行者のための歩道橋および地下通路を建設する、大容量の公共交通機関を導入する目標を立てた。

さらに、都市内高速道路を建設する、チンギスハーン国際空港までの道路を新たに建設する、1つの都心部である現在のウランバートル市をいくつかの副都心部に分散する、ウランバートル市の道路基金の財源を増やす政策を掲げている。

それから、ウランバートル市の道路および道路設備の修理・清掃のシステムの無駄を省き、全ての道路を政府または民間の専門企業に責任を持たせて施工させる政策を掲げているとのこと。

現在使われている橋、道路設備の耐震性を補強する対策も計画・実施し、道路建設、修理の分野に新技術を広く導入することになった。

現状、ウランバートル市の舗装道路の総延長は650.4kmである。
このうち70%近くを供用開始から20年以上経過しても修理・改修が行われていない道路が占めている。
ウランバートル市の建築物の数が1980年と比べて3.5倍に増えていても、道路網の整備が取り残されていることが、私達の現在抱えている交通渋滞問題となっているとバトボルド首相が述べた。

連立政権が成立して以降、国やウランバートル市の予算から、ウランバートルの道路分野への投資は毎年増え続け、2010年にPFI(Private Finance Initiative=民間資金を活用した社会資本整備)方式で初めて50kmの道路が整備され、現在最終段階に来ている。

アジア開発銀行(ADB)の軽減ローン、日本政府の無償資金援助(ODA)、ミレニアム挑戦基金、中国政府の無償資金援助により各プロジェクトを実施しており、上記プロジェクトの枠内で、来たる2012-2013年に18.7kmの道路、386mの橋が新設され、19.3kmの道路と75mの橋の拡張更新、鉄道の跨線橋を1つ、線路をくぐるトンネルを1つ新設し、供用開始する予定である。

また、中国政府の軽減融資により
・バローンドゥルブンザム上に立体交差を建設
・ヤールマクの橋を2本に拡張・更新
・トルゴイトとソンソゴロン方面の交差点歩道橋を建設
・オリンピック通りからナルニーザムおよび鉄道を越えて大モンゴル国通りへの歩道橋を建設
・サッポロのロータリー交差点上に立体交差を建設
・バヤンブルドのロータリー交差点上に立体交差を建設
など6つの大きなプロジェクトを実行するための準備作業を進めている。

政府より提出された「新建設プロジェクト」を国会で採択し、実施が開始された。
このプロジェクトに、ウランバートルの道路を改善する事業が1つの大きな部分として盛り込まれた。
このプロジェクトの枠内で、ウランバートル市に総計350kmの道路の拡張・改修が、212kmの道路と7つの歩道橋立体交差が新設される計画である。

2011年の政府の第105号決定により「新建設プロジェクト」中期目標の中で、ウランバートル市との直接契約で実施される17のプロジェクトのリストを提出し、事業の準備作業を始めている。
これらの17のプロジェクトの中には、立体交差が1つと、48.7kmの道路を新設または拡張する事業が含まれる。
同プロジェクトの枠内で2012-2013年に実施される120.4kmの道路および道路設備の図面を設計する作業が開始された。

「新建設プロジェクト」に盛り込まれた「10万世帯アパート建設プロジェクト」の枠内で、ウランバートルにボヤント・オハー、新ヤールマク、第7、第14、ラジオ・テレビ、バヤンゴリン・アムなどの6つの新しいホローロルが優先して建設される計画である。
これらのホローロルの中の幹線道路および補助道路の計83kmもあわせて建設する。

「新建設プロジェクト」の実施により、2017年にはウランバートル市の舗装道路網の総延長が925kmになり、交通渋滞が頻発する幹線道路の交差点には立体交差や歩道橋が建設されているであろうとバトボルド首相が発表した。

このようにして、ウランバートルの交通渋滞を解消し、市民生活の快適な環境を整備する目的で、政府は2008-2012年の活動プログラムを、ウランバートル市の道路網を拡張・更新し、立体交差や歩道橋・地下通路、駐車場を建設するために段階的に実施している。

原文はこちら

関連記事:交通渋滞
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訳者より:

今回の記事はハード面の整備について述べられていましたが、
UB市の渋滞の原因は、ソフト面にもあると思います。

例えば、
・ドライバーの運転マナーの悪さを原因とする事故
無理な割り込み、自分勝手な運転で周囲を危険に巻き込む、
信号無視、ゆずりあいの心をもたない、etc挙げれば切りが無いほど。

・信号を守らない歩行者
そもそもモンゴル人には「ルールを守る」という意識が希薄。

・ドライバーの整備不良に対する認識の甘さ
道の真ん中で故障・ガス欠による渋滞、冬でもノーマルタイヤで走る等。

・モンゴルの道路交通法の規定
事故を起こした場合、日本では事故車両を路肩に待避させて、周囲の安全を確保した上で
警察の到着を待つが、モンゴルでは警察が到着し、現場検証が済むまでは
事故車両を動かしてはいけないことになっている。このため、事故により発生した渋滞で、
現場への警察の到着が遅れ、事故処理が遅れるために渋滞が長期間続くという悪循環。

・車検制度
整備不良、耐用年数を過ぎた車両でも、自動車税を払えば書類審査だけで通ってしまう。
(排気ガスの成分検査も行わないので、大気汚染の原因ともなっている)

などなど、
数年後に立派な道路ができたとしても、
まだまだソフト面の課題は多く、
渋滞はさらに続くかもしれません。


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コメント

いつも記事を楽しく拝見していましたが、
前回より付いている訳者様のコメントで更に面白さが増してますね。
記事に対するモンゴル人の意見の感想翻訳も興味深いです。
思わず書き込みしてしまいました。今後も更新楽しみにしています。

Re: タイトルなし

huiさま

コメントありがとうございます。

これまでは訳者の主観は交えずに
あくまでも元記事の日本語訳を通して
皆さんにモンゴルの今をお届けしてきましたが、
好評でしたら今後も続けようと思います。

また、訳者のコメントは、訳者自身の主観が多く含まれていますので、
もしかしたら事実と異なる場合もあるかもしれません。
(必ずしも全てに裏付けが取れているわけではありません)
そのような場合には、ご指摘や事情通の方からの裏の情報を
お待ちしております。

これからも当ブログをよろしくお願いいたします。

平和橋の直ぐ側に住んでいますが、一年前と比べると渋滞のひどさは深刻になっています。
おっしゃるようにハード部分だけでなくソフト部分の規制がなければ、いくら道路や橋を作ってもスムーズな交通は確保できないでしょう。
交通違反の罰金の強化、取り締まり警官の増員、信号機の増加および連動システム化、不良車両の駆逐などの他に、プレートナンバー下一桁に連動した曜日ごとの運転禁止、バスレーンおよび優先レーン(4人以上搭乗の車)の設置など先進国で成果を上げているソフトの実施無しでは即刻効くような対策は打てないでしょう。
ただし、来年は選挙の年、選挙が終わるまでは政治家は動かないでしょうね。

Re: タイトルなし

cocoさま

コメントありがとうございます。

> 交通違反の罰金の強化、取り締まり警官の増員、信号機の増加および連動システム化、不良車両の駆逐などの他に、プレートナンバー下一桁に連動した曜日ごとの運転禁止、バスレーンおよび優先レーン(4人以上搭乗の車)の設置など先進国で成果を上げているソフトの実施無しでは即刻効くような対策は打てないでしょう。

まさにそうですね。人間のモラルの向上には時間がかかりますが、
仰るような制度の導入は、道路の建設を待たずとも、
すぐに取り入れれば効果が期待できますよね。

> ただし、来年は選挙の年、選挙が終わるまでは政治家は動かないでしょうね。

選挙前ということで、「ああします!」「こうします」「こんな道路つくります」という
掛け声だけですよね。

自動車税を上げたり、日本からの中古車に放射能検査を義務付けたりして、
供給を減らすことで、渋滞対策をしようとしていますが、
中古車価格が上がって、却って市民の怒りを買っていますね。

どうせ渋滞対策をするなら、挙げていただいたような即効性のある対策を取り入れて、
実際に渋滞を減らしてくれたほうが、市民も喜びますし
選挙前の点数稼ぎにもなるのに・・・と思います。

今後もコメントをお待ちしております。

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