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コークス炭を70ドルで輸出する理由は? 

news.mnより(2011.11.23)

心配事は日々尽きないが、一時的にでも忘れることができるのが夏。
モンゴル人が石炭や煙の問題を一時忘れていた7月に、エルデネスMGL社は中国のチャイナリコ社とタワントルゴイの石炭販売契約を結んだ。
チャイナリコ社は3年間タワントルゴイコークス炭を購入し、この前金として2億5000万USドルをモンゴル側に支払うという喜ばしいニュースを政治家たちは拍手で迎えた。

しかし、石炭の1トンあたりの価格をいくらで計算して契約を結んだのか、国境を越えて中国でいくらになっているのかについては、国民は誰も関心を持っていないだろう。

この契約書には1500万トンの石炭の販売について書かれている。
数日前、石炭を1トン当たり70USドルで販売すると契約書に盛り込んだことをエルデネスMGL社の常務が証言し、しばらくの間はこの価格で販売されると述べた。
しばらくの間とは、いったい何ヶ月だろうか?

褐炭は先週、内モンゴルの市場で108USドルだった。
モンゴルから輸出している石炭価格は118USドルであった。(70ドルとの)差は40ドル。
タワントルゴイの石炭の最終消費者である日本、韓国の消費者にチャイナリコが輸送してくれるのはありがたい、と国有企業管理委員会のD.ソガル委員長が契約書の取り交わしの際にマスコミに述べていた。
これが本当なら日本、韓国の市場でコークス炭の価格は1トン当たり300~400USドルである。
その差額はいくらか?

本当に上記契約を締結した権力者たちが(これは必ずしもL.エネビシではない)タワントルゴイの石炭を市場価格より安く見積もり、この差額を不正に流用しているか否かは非常に重要な問題である。
この問題の真偽を明らかにすることは、政権が今後も存続するか否かがかかる非常に大きな要因である。

それだけでなく、政府の閣僚が上記問題について証言を行い、問題を審議すべきであろう。
その証言が虚偽であれば、その閣僚が責任を取り、真実であれば他の何者かが責任を取ることになる。
このことで今の権力者、政治家の道徳心が見て取れると思い、1週間、2週間待ったが、関係者はこの問題について触れず、日々国会の審議で適当に野次り合っているだけである。

契約価格と市場価格の差額が、誰かのポケットに入るのではないとは言え、まる損になるのももったいないことだ。
その意味でも、この問題を審議すべきだし、国民に説明する責任がある問題だろう。

そもそも、タワントルゴイのような戦略鉱山からの利益分配は、政府の数名で決めるのではなく、国民の監視下に置くのが正しいと考えたからこそ、国民にタワントルゴイの株式を分配する法律を作ったのではなかったか。

それなのに、タワントルゴイの利益を監査したり、決定に影響力を持つことは、未だに国民の手にはない。
そのような権限は今後も国民に与えられる可能性は低いだろう。
それだけでなく、この状態を利用して、権力に近い者たちがタワントルゴイの利益から不法に流用しているのではないかとの疑いが今後も残る。
そのため、タワントルゴイの契約価格が今回最も重要な問題なのである。

現在、ナライハ炭鉱での石炭価格は8万トゥグルク(約60USドル)、ウランバートルに持ち込まれると15~16万トゥグルク(約110~120USドル)で販売されている。
この石炭をウランバートルの多くの市民は暖房の主要な熱源としている。
しかし、コークス炭は製鉄所の主要な燃料であり、鉄鉱石を溶かすための高温はコークス炭でしか得られない。
それなのに、タワントルゴイのコークス炭の消費者は、今ウランバートルのゲル地区で暖房用に使われている褐炭と同じ価格で購入しているということになる。

本当にこのような条件で契約をしたなら、モンゴルの国益を代表する人々が、浅はかで無責任な人々だったということになる。
もし差額から不正に利益を得ているなら、犯罪行為ということになる。
ともかく、70USドルでの契約が何ヶ月間続くのかという説明を行わないまま、うやむやにしてやり過ごそうとしているなら、無責任極まりない行為である。
せめて、70USドルという価格をどのような根拠で算出し、どの程度の期間継続するのかということを政府は公式に説明する必要がある。

連立政権で人民党と民主党が一緒になってオユトルゴイ、タワントルゴイを供用開始する問題が前進したのは事実である。
しかし、公共のためではなく一部の利益のために動いているのなら、残念なことだ。
このような見方に回答しないまま今後も進んでいけば、社会が分裂する危険も近づいている。

(中略)

タワントルゴイの石炭契約に関する会見を開いたKh.バトトルガ大臣を非難する立場を党首は表明した。
バトトルガ大臣がその情報を広めるのは、何か他の理由がある可能性も否定できない。
しかし、人にはそれぞれに権利や希望がある。
モンゴル人一人ひとりの希望をかなえ、権利を守る平和な未来、国の安定が最も重要であることは言うまでもない。
しかし、国の安定をどのように実現するかという問題がある。
社会の富の分配が最もデリケートなテーマとなり、国の平和、安定の基盤となっている。
富の分配に端を発する内紛や革命は、地球の裏側でも起こっているが、今は地球の裏側という理解は意味をなさないほどに、情報は世界を駆け巡っている。
問題がデリケートになればなるほど、責任を持ってその問題に対処するよう権力者たちに警告したい。

Z.ボルギルマー記者
アルディン・エルフ新聞

原文はこちら



訳者より:

元記事へのモンゴル読者の反応は、ほどんどが記者を支持するものでした。

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