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中国はエルデネスTTとの契約を撤回するか? 

news.mnより(2012.2.16)

中国モンゴル政府と行った取引を撤回する決定を出したことについて、正式書面をエルデネスタワントルゴイ社のB.エネビシ常務に提出したとの情報がある。

去年7月末、タワントルゴイの東ツァンヒから採掘する石炭を購入する契約を、中国チャイナルコ社とエルデネスタワントルゴイ社が締結し、モンゴル政府に2億5000万ドルの前金をすでに支払っていた。
同社が去年8月4日にモンゴルのマスコミの前でモンゴルから石炭を購入するセレモニーを行ってから6ヶ月が経った。

この間に、モンゴル政府も中国から前金として受け取った2億5000万ドルを祖国の恵みという名前で国民にすでにばら撒いてしまった。

契約によれば、チャイナルコ社は5年間にわたってタワントルゴイ炭鉱から採掘された石炭を1トンあたり70ドルで購入できる。
しかし、契約を締結した後、2,3ヵ月たって中国側が「モンゴルの石炭の品質が悪い。輸送にリスクがある」といってクレームをつけるようになったと石炭分野の担当者も認めていた。

中国側は最初はこのことを口頭で表明していたが、先月、モンゴル政府およびエルデネスタワントルゴイ社と締結した契約を撤回したいと正式書面にて通達してきた。
このことについて、エルデネスタワントルゴイ社のB.エネビシ常務に確認すると、「私はこのような書面が来たことを知らない」という回答が来た。

コークス用石炭の品質で世界を驚かせ、また世界の熱い視線を集めるタワントルゴイ炭鉱の「本物の」石炭に中国側がクレームをつけるようになった理由について、石炭分野の担当者は2通りの可能性を説明した。

前金として2億5000万ドルをモンゴル政府にすでに支払っているのに、なぜ中国側が取引を撤回するような書面をエルデネス・タワントルゴイ社に送ったのか?以前はあらゆる犠牲もいとわずにタワントルゴイの石炭を手に入れようとしていたチャイナルコが、モンゴルから購入している石炭の品質が急に悪くなったというクレームを正式書面の中で述べていた。
最高品質で最も高価な石炭を、世界の市場価格の最安値でモンゴルから購入しているのに、急に品質を問題にするようになった理由は何だろうか?

この問題の主な犯人は、どうやらモンゴルの輸送会社のようだ。
彼らがタワントルゴイ炭鉱からツァガーン・ハダまで石炭を輸送する途中で、良質のコークス用石炭を仲買業者に高値で売却し、代わりに褐炭を混ぜているという噂がある。
これがもし本当なら、「モンゴルの石炭の品質が悪い。輸送にリスクがある。」という中国側のクレームにも一理ある。

しかし、一方で、エルデネス・タワントルゴイに提出したチャイナルコの正式書面が、中国側が石炭を安く買い叩こうとするひとつの現われである可能性もある。

モンゴル政府はすでに前金を使ってしまっているので、いろいろなクレームを出して、タワントルゴイのコークス化石炭を70ドルより安く買おうとする中国側の狡猾な策略かもしれない。
どちらにせよ、モンゴル政府は中国側に負い目がある。

もし中国側と取り交わした契約を破棄するなら、良質の石炭があるというタワントルゴイ炭鉱の評価は地に落ちてしまう。
そうなれば、タワントルゴイ炭鉱を前提に描いていたモンゴルの将来が台無しになってしまうのは明らかなので、中国側はモンゴルの弱みにつけこんで、強引にタワントルゴイの石炭を安く買おうとしている意図の表れであるという人もいる。
もし、中国の深慮遠謀によりエルデネス・タワントルゴイとの取引を撤回すれば、モンゴル経済にダメージが及ぶ。
輸出国(貿易黒字国)になる希望や、国民に配給する株式、将来実施する予定のモンゴル政府の大きな計画すべてが水の泡となるのも容易に理解できる。

「もらったお金は全て使ってしまいました。無一文の私の耳を2つ切って持って行きますか?」などと開き直ることはできない。
モンゴル国に対する国際社会の信頼やモンゴルの経済発展を考えても、モンゴル側がこのように言うことはできない。

海への出口を持たないモンゴルは、中国より他に石炭を売る大きな市場が無いので、モンゴルは中国の網の中に捕まっているようなものだ。
モンゴル国は否応無く石炭を中国の大市場に輸出するしかない。
それゆえ、中国がモンゴル政府と取り交わした契約を撤回すれば、去年17%以上だったといわれる経済成長率が無くなるということを中国側は見越していることも否定できない。
去年モンゴルは予算のほとんどを石炭の輸出によって得られた収入でまかなっており、2011年にモンゴルは2100万トンの石炭を中国に輸出したという統計がある。

そもそも、ここ数日、エルデネス・タワントルゴイ社は少なからず問題に陥っている。
国有のエルデネスMGL社の子会社であるエルデネス・タワントルゴイ社と契約したウムヌゴビ県のタワントルゴイ炭鉱から採掘した石炭をツァガーン・ハダまで輸送しているジオ・トランス社、ホルド社、シャンド・ホライ社などの運送会社の約300人のトラック運転手は現在まで1月、2月分の給料を受け取れずにいるとのこと。

運送会社が国有エルデネス・タワントルゴイ社と締結した契約では、毎月10日までに各社の口座にエルデネス・タワントルゴイ社が代金を振り込むことになっている。
しかし、エルデネス・タワントルゴイ社は資金が無いという理由で輸送代金を振り込まないことにより、運転手らは給料を受け取ることができない。
このことについてエルデネス・タワントルゴイ社のB.エネビシ常務に質問すると、「私はその問題を知らない。代金は振り込んだ」と言った。

B.エネビシ氏は、最近全ての問題を知らぬ存ぜぬで押し通している。
タワントルゴイ案件の戦略投資家をいつ明らかにするのかについても、彼はCoal Mongolia-2012の時にも「知らない」と言っていた。
そのため、国有エルデネス・タワントルゴイ社は「知らない」という回答であふれ、解決すべき多くの問題が発生している。

最後に付け加えると、エルデネス・タワントルゴイ社がチャイナルコとの取引を撤回すれば、国際証券市場に今年5月に公開すると言っていたエルデネス・タワントルゴイ社の株式にも悪影響を及ぼすことも否定できない。

アルディンエルフ新聞
J.ニャムスレン記者

原文はこちら



訳者より:

トラック運転手が自分の小遣い稼ぎのために、積荷の石炭を横流しして
変わりに混ぜ物でごまかすという話は、いかにもありそうな話ではあります。

しかし、トラック運転手の給料が出ないのは、国から代金が支払われていないから
という話もモンゴルではよくある話ですね。

「もらったお金は使ってしまいました」も、まさにモンゴル的ですね。

いずれにしても、中国側に付け入る隙を与えるようなことをしてしまったのは
モンゴルにとって痛いですね。
孫子の兵法の国・中国が相手では、深慮遠謀・権謀術数ではとても太刀打ちできないのかもしれません。
(日本もモンゴルのことをいえる立場に無いのが歯がゆいのですが。)


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