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ウォールストリート誌「モンゴルは戦略的に間違った」 

news.mnより(2012.09.10)

モンゴル政府が鉱山への中国からの投資を拒否したことについて、ウォール・ストリート誌の評論家ゲイブ・コリンズ氏、アンドリュー・エリクソン氏等が戦略的に間違った選択だと書いた。

アンドリュー・エリクソン氏は米国海軍大学の教授であり、「China Sign Post」ウェブサイトの創設者である。
ゲイブ・コリンズ氏はミシガン大学の博士、中国の経済、政治、外交政策について調査し、記事を書いているそうだ。
彼らは4月に、中国国有アルミ企業のチャルコ(CHALCO)がモンゴルのいくつかの炭鉱プロジェクトを保有するSouthGobi Resources社の58%の株式を購入する契約してから1ヶ月後に、国会が戦略的業種への外国投資管理法(日本語訳リンク)を成立させたことをこの様に書いている。

上記の法案の成立により発生した法環境の先行き不透明感が、チャルコが契約を断念する原因になった。
モンゴルが鉱山分野での中国の独占を恐れているのは理解できるが、この分野で中国の直接投資を拒否するのは間違っている。
この手段は中国の投資家を差別する上、中国の独占をなくすことと引き換えに、海への出口を持たないモンゴルロシアのみを通じて輸出することなど不可能であることは明らかだ。

中国の直接投資を拒否したことは、単にモンゴル国が輸出の依存先を中国からロシアに移すことになるだけだ。
なぜなら米国、オーストリア、カナダやモンゴルの企業が石炭、銅を採掘してはいるが、全ての鉱物資源は中国のみに向けてWinsway社などの中国国有企業により運搬されている。
現在はチャルコもWinswayの株を所有している。

モンゴルが中国市場に依存する要因は何か?

一番重要で、最も明らかなのは地理的位置関係だ。
もしモンゴルが競争力の低い、国際市場に原料を輸出するに中国以外の経路を選択すれば、高い運賃を支払うことになる。
ロシアの太平洋側の港は、ウムヌゴビの石炭、銅の鉱山から4,000キロ離れている。
一方、モンゴルの石炭の巨大鉱山は中国国境から300キロの距離でしかない。

モンゴルの北方の国境から石炭を運搬した場合、ロシア経由で太平洋の港までの運賃と港利用料金は1トン当たり100米ドル高くなる。
そうまでして港まで運んでも、モンゴルの原料輸出は東アジア市場の巨大供給者であるオーストリアや、港を持つ石炭輸出国には勝てないだろう。

もう一つの要因は、モンゴルの安価な石炭は、原料不足の中国メーカーの需要に最適であることだ。
モンゴル国は2011年度には総石炭の99%を中国へ輸出した。

モンゴルでは石炭以外にも金、銅、蛍石の鉱山が数多く見つかっている。
将来的にはウラン、カリウム、原油も採掘可能である。
国際市場の原料価格が下がっているのは、モンゴルの原料の中国市場での競争力を上げる。
モンゴルの原料が安価な訳は、採掘した原料を中国市場に運ぶ前に鉱山の現地価格で中国に売っているからだ。
モンゴルは石炭、銅を40キロの向こうにある中国国境まで運搬するが、オーストラリア、チリの銅メーカー等は原料を中国市場に届けるのに何千キロもの輸送を行う。

ロシアにはモンゴルの原料を輸出するための通過国になる経済的興味がない。
中国との違いは、ロシアの市場にはモンゴルの輸出したい石炭、銅の需要がない。
しかし、ロシアはモンゴルの原料のもう一つの輸出先であり、この先もこのまま続く。

ロシア、ヨーロッパの石炭需要がますます減少したため、ロシアの石炭採掘業者はシベリア鉄道経由で極東の石炭輸出港から全力でアジア市場への売り込みをかけている。

政治関係の良い(訳者注:皮肉かと)ロシアの石炭輸出業者のSUEK(シベリア石炭エネルギー会社)や、Mechelなどの会社が、モンゴルの石炭をロシアの鉄道で運送させないためにあらゆる妨害手段をとる。
シベリアや極東でロシアの7つの巨大石炭プロジェクトが実施されている。
プロジェクト実施者は2020年までに石炭採掘を年に8,000万トンに拡大する計画を立てているため、太平洋側の港の石炭供給が年に3,000万トン上昇する。
そのため、モンゴルの原料のトランジット輸送をロシアが全面拒否するか、さもなければ中国より安く買うかである。

モンゴル国内の採掘業者にとっては、石炭を中国へではなく、ロシアを通じて他の市場へ輸出する可能性はある。
モンゴルの北部で石炭採掘しているオーストラリアの石炭会社が鉄道で運搬し市場に出すことを計画している。
しかし、モンゴルの公社をロシアの鉄道と港は受け入れない。

モンゴルの政治家や有権者たちは、中国のメーカーが原料の値段を決め、市場価格より安く買い、鉱山分野や経済が中国にますます依存している事に反対し始めた。
しかしモンゴルはこの資源を単独で使い切れない。
中国を避けることは、現状を悪化させているに過ぎない。
資源豊富なモンゴルが資源ナショナリズムにより西側の投資家の熱意を萎縮させ、結果的に中国の投資にますます依存せざるをえなくなる。

その一方、モンゴルが石炭を比較的安価で中国へ輸出することは、原料市場で石炭の価格安定に貢献している。
そのため、モンゴルの政治家たちは政治、経済の安定を維持し、外国投資のしやすい環境を実現できれば、モンゴル経済はますます力をつけている中国の影響により発展する可能性がある。

原文はこちら

N.エンフ記者

訳:ウルジーテグシ

元記事へは読者からかなりの反発が寄せられています。

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