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ゆすりたかり予算~我々はどこへ向かう?~ 

news.mnより(2013.11.14)

現在議員辞職しようとしているアマルジャルガル議員が2000年に首相を辞職した時、
モンゴルの国家予算歳入は2,950億トゥグルクだった。
モンゴル国の2014年度予算法の第4条に「モンゴル国の2014年度予算の歳入は
4兆6,551億5,860万トゥグルクとする」とある。歳入は15倍に伸びた。
それなのに、モンゴル国の人口はこの期間にわずか15%だけ伸びた。
暮らし向きは良くならない、国民への行政サービスは不十分なまま、
人口増加による歳出の増加が15倍にならないのは明らかなのに、
財政赤字が兆を超える予算を可決しようとしている。

また、予算法の第6条に「モンゴル国2014年度予算の歳出は
5兆5,725億3,600万トゥグルクとする」とある。
財政赤字だけで9,200億トゥグルク近く、およそ13年前の年間の歳入の3倍になっている。

わが国の政府は財政赤字をGDPの2%に抑えるだけで精一杯である。
「GDPが伸びたので、財政赤字もそれにつれて当然伸びる。
我々は財政赤字を法律に定めた適切な水準に抑えている」と
都合よくお決まりの回答を言うだろう。
それなら、GDPが伸びた分だけ国民の生活は良くなったのか?と聞けば、
答えられる者は出てこない。社会主義時代にも数より質が大事だと言っていた。

先日政府は2013年度補正予算を成立させようと国会に上程した。
「今年度予算の総歳入は6兆2,891億トゥグルクとなり、
承認された予算より7,992億トゥグルク、総歳出は6兆6,298億トゥグルクとなり、
承認された予算より8,148億トゥグルクそれぞれ少なくなり、
財政赤字は3,408億トゥグルク、すなわちGDPの2.0%に相当し」ている。
「輸出の低下により予算の歳入が1,465億トゥグルク減った」
「石炭の市場価格が想定価格よりも低下し、1トンあたり94.3ドルから50.7ドルに
下がったせいで、安定化基金に石炭の売り上げから積み立てる予定だった
660億トゥグルクの収入が、今年は減る見込みだ。
また、銅の市場価格も今年の8月時点で7,508.9ドルで想定価格より8%安かったことにより、
銅の売り上げによる収入が今年は減少しそうだ」などと言っていた。

いろいろな数字を挙げるのをやめよう。原因こそが重要だ。
予算の歳入が減った原因は、石炭、銅の市場価格が下がったことにあると言っている。
わが国の財務省の官僚がいつも見込み外れで損失を出すせいでこれらの全てが
起こっているのではない。彼らは国会を馬鹿者どもがお互いにささやき合って
帳尻あわせしていると思っているので、議員たちは恥を知るべきだ。
問題の肝心なところは、財務省に(政府に)ではなく、国会にあるのだ。

ここ8年、毎年予算承認の時期になると、決まって内閣総辞職の問題が
出てくることにお気づきだろうか?そうすると、この背景には明らかに茶番がある。
政府が予算案を上程した途端に国会議員の声が大きくなり、
政府の仕事ぶりが悪いと言い始めるのは、国の経済を知って心配しているのではなく、
最初からゆすりたかりが目的なのだ。

インフレが高騰したと国会で批判しておいて、国会から出て経済官僚を捕まえて、
「君、インフレとはつまりどのような状態になることなのか、わかりやすく説明してくれ」
という議員もいたのだ。
政府を批判し始めたことで、予算審議の最初に内閣が倒れてしまいそうな印象が社会に生まれる。
モンゴルのマスコミは次の首相が誰になるかを、ダライラマの転生者を探すのに
引けを取らないぐらい、予算審議そっちのけで騒ぎ始める。
議員の攻撃の数が減った頃合を見計らって、予定調和のように内閣も倒れず、
予算も承認される。
結局は、国の経済を心配して揉めた最後に、予算の歳入も歳出も増える。
なぜかと言えば、議員たちは内閣を倒すと脅かしておいて、
自分の選挙区に何十億トゥグルクの公共投資をどのように引っ張ってくるかを考えている。
予算審議が延期されても議員の仕事は無くならない。
大統領府で5,6人で1つの酒を分け合うように、なあなあで予算を分け合うのだ。
取らぬ狸の皮算用とはこのことだ。

はっきり言えば、公共投資を予算に大きく盛り込んだことで、
歳出が想定された歳入よりも何千億トゥグルクも超えてしまった。
それなのに、このような額の収入は入ってこないと財務省の官僚は知っていて、
予算案を作成してきたのだ。
例えば、昨年の予算の歳入は1,460億トゥグルク不足したことが補正予算の際に明らかになった。
すでに議員は政府にたかって、支出が紙の上で増えたのだから、
必ず財源を見つけて予算のバランスをとる必要がある。
そうしなければ、財政赤字が例のGDP2%どころではなくなる。
こうして最も簡単な方法は銅、石炭の価格を、書類上高く見積もって、
予算の帳尻を合わせているのだ。
財務省の官僚もいい加減な仕事をしているのではない。
予算承認はそれ自体が期限のある仕事で、76人の国会議員は自分の選挙区に
何十億トゥグルクの予算を取る最後のチャンスである半月の間に、
彼らはどこから予算を取って来るのだろう。かわいそうに。

まる1年間かかって作成した予算案を、1週間で精査し、再度予算を組みなおすか?
そうしたとして、得られる財源はもともと無いのだから、来年の銅、石炭の価格を
水増ししてその場を丸く収める方がいいと、財務省も慣れっこになっているだろう。

ちょっと見てほしい。2013年の予算を承認する際に、銅の価格を当時約6,330ドルであったのを、
「2014年には8,252ドルになる」と言って、ごまかした。
石炭価格は65.5~131.5ドルだったのを83.2~161.5ドルになると言って見積もっていた。
それなのに、今年、銅の価格は7,500ドル、石炭価格は50.7~94.3ドルに低迷しているではないか。
そのうえ、2億5,000万ドルを石炭から支払うと言って前年度に山分けして使ってしまった。
そうではなく、せめて、支出が増えたとしても、今年の銅・石炭価格を実勢価格に近く
見積もっておけば、意味があったのに。

野党にとっては格好の攻撃材料だ。世界市場で銅・石炭の価格はなぜ上がらないのだと攻撃する。
与党にとっては全くの屈辱だ。
それでも彼らには「あなた方は取らぬ狸の皮算用をしていたのだ」と言う勇気は無い。
代わりに、せいぜい世界経済の停滞や、中国経済の伸びが減速した、
さらにはシリアをアメリカが空爆したなどと言うだけだ。
本当なら去年の予算を承認する前に中国の石炭需要が減ったと国会で経済専門家が述べていたのに、
減らすどころか、2.6%伸びると見積もっていた。
このような状態で与党を評価する声はまったく聞かれず、将来いつか負ける。
なぜかと言えば、毎年予算は歳入不足になり、公共投資を中断して国民を困らせ、
予算を横領しても飽き足らないダニだと社会は理解している。

しかし、今回アルタンホヤグ首相は「汚職予算」だと重要な真実を言い、
設計図のない、土地の許可を得ていない、何年間もまたがっている公共投資
停止することを決定したのは、それまでの政権と比較して勇気ある一歩を踏み出した。

建設工事を年をまたいで予算を横領する「ビジネス」の蔓延を、今こそ完全に無くす必要がある。
議員が収入を得るか否かに関わらず、どうにかして紙の上で数10億トゥグルクの公共投資を引っ張り、
大きな仕事をしたような顔をして座っている。
選挙区に行って報告し、「選挙区に公共投資を引っ張るのが議員の仕事だ」
と若いときに教えられたとおりに。
そしてその資金は入って来ないことが明らかなのにだ。それでどうする?補正予算を組む。
つまり、予算を最初に承認する際、「宇宙」で承認しておいて、補正で「着地」しているのだ。
ここ10年、補正予算なしに執行された予算法を国会は出したことがあるか?
このように1つの仕事を2回行い、国会と政府が一緒になって国民を騙しているのはどういうことだ?
議員の皆さん!

予算は法律だ。国会が「故意に」執行されない法律を承認し、
1年後にそれを改正するかしないかでもめてどうする?実際の生活に合わない法律を。
仕事もしないで座って、寿命の短い法律を目をつぶって承認しているという世間の批判は的を射ている。
年に1度承認される法律が1年持たずに承認されているのがモンゴルの国会だ。

このような状態によって、予算はこの13年間に急速に拡大した。
アマルジャルガル議員は私たちよりも数字に明るいので恥と感じて辞職願を出したのだろう。
彼の行為を予算の面から見れば、政治家というよりも、良心の呵責からだと理解した。

今年政府は補正予算を組む際に、またも法律を破った。そのことを指摘しても、誰も相手にしなかった。
政府はずっと前から経常支出を好きなように削減し、その後国会で承認させた。
国会は自分が承認した法律に違反することで、承認した自分自身を否定した。
この理屈で行くと、政府は補正予算を国会で承認させた後で公共投資、経常支出を削減することができる。

しかし、真実を見たかのように言えば、もし補正予算を組む前に法律を持ってくれば、
歳出を減らすどころか、増えていた。前回の選挙の前年はそうしただろう?
野党が政局をつくり、党大会で「勝利を宣伝し、党員を鼓舞するために」内閣を倒しそうになっていたではないか。
それなのに、去年の1,460億トゥグルクの不足のうちどれだけが人民党議員によるものだったのだろう?
去年、予算承認の際、我々を参加させないで、年度をまたいだ何10億トゥグルクの公共投資が予算には残っていた。
スポーツ広場、水泳プールを建設するとか、ナーダム会場を修理するとか、選挙区にこの議員が
これだけの公共投資を引っ張って来たと言って、再選される権利を得るためなら何でも公共投資を盛り込んだ。
その後、その案件が実際に設計図が出てくると、予算が増えてしまう。最初の仕事を実施して、
継続する必要があると言って予算に再度盛り込まれる。これが終わることなく繰り返される。
今は年をまたいだ事業の予算の合計は2,800億トゥグルクになっている。
この資金でウランバートルに約70の学校、また同じ数の保育所が年をまたがずに建設するのに足りる。
母子センターのベッドが足りず、病院の廊下で寝ているのに、我が選挙区にはスポーツ宮殿が必要だ、
あの部長の車を新しくする、この役所の家具を新しくするという冷酷な人たちで国会はあふれている。
通貨政策を審議する際、「価格安定化」プログラムという名前で消えていった何10億トゥグルクを請求した際、
人民党はまだ実施されていなかった公共投資の資金を回収しようと必死だった。
自分たちの審査の目が届かない外で民主党が何10億トゥグルクもの予算を横領しているのを
悔しがっていることが丸見えだった。
議員1人につき10億トゥグルクの予算が無くなってからは、さらに必死だった。
そもそも、議員への予算の分配が間違っていると批判し続けて止めさせた。それなのに表ではなく、
裏でもっと多くの資金が流れている。
飲んで食って公共投資が国民に利益をもたらすならまだしも、私のチンゲルテイ区の有権者は
2008年に8万人だったが、2012年には11万人に増えた。
地方に資金を捨てている間に人々はウランバートルに流入している。
この3万人に対する公共投資は無駄だったとこのことが証明している。
地方選挙区の議員が地元に引っ張ってきた公共投資は全くの無駄で、死に金になっている。

本来なら、公共投資は人口に応じて分配すべきだ。それなのに、モンゴルでは議員に応じて分配されている。
公共投資が、議員の再選に影響する数字以外の何者でもなくなった。
最後には国が荒廃している。これは全く不適切で間違った分配による底なしの仕組みだ。
一般に、公共投資の向こうには、実施前に資金を着服する政党の息のかかった会社、
議員の個人の会社、資金を長期間預金してほしい銀行、年をまたいで価格上昇により
資金をくすねようとするいろいろな蜘蛛の糸が張り巡らされているうちの1つが明らかになった。
アルタンホヤグ首相は「汚職予算」と呼んで周囲の猛烈な非難を浴びたあと、
通貨政策も補正予算も承認され、今年の予算も動き始めた。
コーナーに追い詰められ、どうしようもなくなった首相が放った真実の言葉、別の面からはそれもたかりだ。
ここで対立して政局にしたくないものだ。
この苦労はM.エンフボルド政権も、S.バヤル政権も、Su.バトボルド政権も避けて通れなかった。
一般に、経常支出の監査が厳しくなっても、資金を着服する主なルートは公共投資になってしまっているのだ。
この公共投資を実施するために国内債務も対外債務も歯止めが利かなくなった。

M.エンフボルド政権時代に巨額の債券を集めた銀行を破綻させ、銀行の経営陣を逮捕して英雄気取りで出ていた。
S.バヤル政権、Su.バトボルド政権時代にはオユトルゴイの契約を利益なく締結し、
リオティントから前金をもらい、全く同じ形でチャルコからも前金をもらい、国の将来の収入を担保にして、
どうにかしようとしていた。
そうしているうちに、モンゴルの対外債務は81億ドルに達していた。
その時限爆弾が今爆発し、アルタンホヤグ内閣は1年間ペナルティを受け、今お手上げになっている。
それだけでなく、チンギス国債の15億ドルの債務もこの国の、要するに国会の膨らんだ予算を、
実際には国会議員の選挙区を担保にしたゆすりたかりを支えきれなくなっている。
アルタンホヤグ首相が「開発省」を設立したのは、この「公共投資-国家建設」の圧力から逃れるための対策だ。
財務省は経常支出をごまかし、Fortuna社が投資を融資によって閉じようと必死になって走り回っている。
これは笑い事ではなく、モンゴルの政府の実情だ。
これを誰が始め、誰が続けているかと言えば国会議員だ。
今、最後の手段として、新しい法律を出して外国債務の額を増やす。
この地獄のループから抜け出す方法はあるのか?この問いに私が見つけた答えは2通りある。
1つは、国会が自らを省み、自己批判を行い、直ちに過ちを改め、議員が選挙区のためではなく、
モンゴル国の奉仕者、モンゴル全国民の代表になることである。
2つ目は、もしそうできないなら、直ちに政治システムの変更を行い、行政システム全体を見直し、
改革する必要がある。まあ、1番目の方法はたぶん無理だろう。
そうすると、後者が答えと言うことになる。そうしなければ、この国は終わりだ。

2011年末にモンゴルの外国債務は81億ドルだった。
このうち、政府の債務が18億ドル、この上に今はチンギス国債の15億ドルが追加される。
中央銀行および銀行の債務は10億ドル近くあった。企業、個人の債務は45億ドルだった。
足してみるとかなり大きな債務と言う意味だ。
今、さらに10億ドルを追加しようとしている。
そのために法律を改正し、対外債務のGDPに占める割合を60%までに上げようとしている。
もしこの敷居を上げてしまうと、チンギス国債の残り35億ドルと、
その他の借金を追加する権利が与えられ、債務の額は上記よりさらに増える。
それなのに、国内債務がいくらになったのかを隠している。
前年度予算の際にこの数字を要求したが、回答がない。
借金をしたらその処理を国内、外国と分けるべきでない。借金は借金だ。
「もらった資金すべてが借金ではない、期限を過ぎたものを債務と言っているのだ」と
財務官僚の言葉に納得するより仕方ない状態になっているのが現状だ。

政府は政府の借金だけを見せるだけで、国の全体の債務を見ようとしない。
全体の債務が増えればモンゴルの借入れ枠が減る。それにつれて、投資が減る。
さらに、リオティントへのゆすりたかりに国が参加してしまっている。
このような状態でどうにかしようとしていれば、我々は間もなくデフォルト(破綻)を宣言することになる。
しかし、今年の予算が更新されるかどうかを、ただ4つの数字で評価することができる。
本文の初めに述べた予算案に盛り込まれた収支がどのように増えるか?
来年の銅、石炭の価格を計算する際、どのように高くしたか?
国民は予算に注目する権利があるだけでなく、注目すべきだ。

皆さんはお気づきだろうか?
予算の最初の審議で我が議員たちは愛国者の仮面を被って国の借金、政策、国益を話した。
しかし2回目の審議では密かに選挙区の話をした。なるものはなるようになっている。
予算審議でゆすりたかりを行い、5人が大統領府で予算を考える。財務省がそれを帳尻を合わせる。
そして国会議員は否応無く賛成の票を入れ、予算が成立する現状から直ちに脱しなければ、
間もなく本当の意味でFortuna社は神頼みするしかない状況になるのだ。

つい先日のこと、鉱物資源分野で政府が掲げる政策綱領に「国家の根源的利益」という言葉を入れようとすると、
「市民運動みたいになるので、その言葉を削除した」といって削除してしまった。ある議員が。
国家の根源的利益がなぜ市民運動なのだ?と聞くと、「わかった、わかった。それでは最後に入れよう」と言った。
国益を踏みにじってどうする?とにかく頭の上に置こうとどうにかこうにかその言葉を入れさせた。
この極端なリベラリズム、国益よりも自己の利益を優先する価値観は、少なくとも国会議員にはあるまじきことだ。

出口を再確認しよう。これら全てを整理する小さな修正をしようとすれば、国会議員選挙の選挙区制をやめ、
完全な比例代表制に移行し、議員が各自の地元の選挙区に予算をばらまくのを止めるべきだ。
さもなければ、根本的に刷新し、このシステムを完全にやめ、モンゴルの国益に基づいた、
政治経済の全く新しい仕組みを作ることだ。

我々は社会主義を70年間実施し、11.8兆ルーブルの負債を抱えた。
現在自由主義を24年間実施し、また同じ規模のドルの負債を抱えてしまった。
これから我々はどこへ向かう?

国会議員 G.オヤンガ

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