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製油所の行き詰まり 

gogo.mnより(2014.07.01)



鉱業省が製油所建設予定地を選定し、準備作業を行うと5月に「透明性ある鉱山」記者会見で発表した。

もともとはダルハンオール県のシャリンゴル炭鉱の鉄道沿いに
年間200万トンの処理能力がある製油所を建設する予定地を選定したと
ダルハン製油所のナムジム社長が話していた。

同社を政府持分51%、民間持分49%として設立した。
さらに日本側からの7億ドルの投資と技術により同製油所を建設することが決定されていた。

さらに製油所建設の融資に対し政府が保証する義務を負っていた。
製油所を今春から着工する予定であったが、音沙汰がなくなった。
政府の計画、政策が変更されたため、ダルハンオールの製油所建設事業は後回しになったようだ。

アルタンホヤグ首相は
「製油所建設プロジェクトに政府は保証を出さない」
と極短いコメントを発表した。
当然政府保証がなければ日本の国際協力銀行(JBIC)は
ナムジムという個人を信用して融資をすることは難しい。
しかし、ナムジム氏は
「我々のプロジェクトの融資に政府は保証を出す」
と言っている。
しかし国家安全保障委員会の決定が出され、
ダルハン製油所」プロジェクトのゆくえが不明瞭になったことは彼も気づいているだろう。

製油所建設の6つのプロジェクトの中から政府はダルハン製油所を支援していたことは事実である。
しかし国家安全保障委員会の長期的見通し、リスクを考慮した決定は、
問題をまったく別の方向に向けてしまった。

同委員会からは、製油所建設に際してはモンゴルの原油を精製する技術、
原油を国際市場から調達できる場所を選択するよう助言した。
ダルハン製油所建設プロジェクトの実現可能性調査(FS)には
ロシアのみから原油を輸入することが記載されていた。

また、製油所建設予定地が国土の北部に位置することから
中国から原油を輸入するインフラのコストが高くなるそうだ。
それゆえダルハン製油所建設プロジェクトは政治的な支援が得られないことが明らかになった。

国家安全保障委員会の助言に従うために、
鉱業省にドルノド県タムサグボラグから採掘した原油を精製し、
ロシア、中国どちらからも原油を購入できる場所を選ぶ必要が発生したのだ。
この政策に合致する場所としてゴビスンベル県を最初に挙げているとのこと。

同県はダルハンオール県と同様、鉄道、エネルギーなど全ての種類の
インフラがあると同時に、ロシア、中国をつなぐウランバートル鉄道の中点に位置する。
このため、どちらの隣国からも原油を輸入する条件を満たしているそうだ。

また、ドルノゴビ県タムサグボラグから原油を輸送する際にも費用が少ないという利点があるそうだ。
鉱業省はゴビスンベル県に製油所を建設する調査を最初に実施するらしい。
これに関連して、タムサグボラグからゴビスンベル県の中心チョイル市まで
地下パイプラインにより原油を輸送するプロジェクトをドイツと協力して実施する計画とのこと。
中国のペトロチャイナ・ダチンタムサグ社はタムサグボラグの盆地から
今年100万トンの原油を採掘する予定であることを石油庁のウルジーブレン長官に報告した。

生産物分与契約により、採掘した原油の約25%がモンゴルに分与される。
そうすると25万トンがモンゴルのものになる。
ペトロチャイナ・ダチンタムサグ社は2029年までに採掘量を年間160万トンに拡大する計画だ。
その時にはモンゴルに40万トンの原油が分与される。

石油庁は計12社と生産物分与契約を結んでいる。
このため、モンゴルの石油採掘は上記の何倍も増えると業界の人は予想している。
石油採掘が伸びればモンゴルに分与される量も増え続けることは当たり前だ。
自国の石油を国内で精製することが正しいと多くの人が一致している。
地下から採掘した原油を全て輸出しているのに、
精製した石油は100%外国から輸入しているのは、どう考えてもおかしい。

しかし、他国へ輸出する原油を自国内で精製するイニシアティブを政府が出した。
原油を精製し、燃料を取り出す工場を建設する政策は、今ようやく広がっている。

ダルハン製油所の場所を選定し、環境アセスメントも行った。
またインフラの技術仕様、ロシアの原油に適合した技術を選択し、
それに合ったFS、設計図を作成していた。基本的に書類、見積りの準備作業を完了していた。
それなのに、政府の政策はダルハン製油所のプロジェクトを止めてしまった。

もう一度最初から製油所建設プロジェクトを始める。
プロジェクトの調査はモンゴルの原油をロシア原油と混合して精製するという明確な条件に基づいている。
この製油所をチョイルに建設する可能性が高いと取材先が言っていた。
工場の設計図、FSを作成する際、選択した場所の特徴、インフラ、
またタムサグボラグから原油を輸送するパイプラインにあわせることは明らかだ。
ダルハンで建設されるはずだった製油所は2016年に稼動する計画だった。
しかし新しいプロジェクトの調査作業は始まったばかりなので、製油所の稼動は1-2年先送りになるだろう。

ダルハン製油所への融資についてのJBICとの協議、
工場建設業者としての東洋エンジニアリングをそのまま残すそうだ。
つまり、立地と原油の購入条件だけを変更する。
製油所を1つも建設できなければ、モンゴルは燃料を外国に依存し続けることになる。

出展:ウヌードゥル新聞
T.エンフバト記者

原文はこちら



訳:プージェー藤井

そもそも中国がモンゴルに原油を輸出することはありえないでしょう。

原油の調達先は、最初はロシアとモンゴル、将来的には100%モンゴル産を想定して
ダルハンを選んでいたはずです。
自立を目指しているのに中国からの調達を想定しなければならないのはおかしな話です。
タムサグ油田からチョイルまでの輸送はパイプラインではなく
東西鉄道を建設してそれを利用したほうが安いでしょう。
(しかも地下にする必要があるのでしょうか?)
こんなことではモンゴルのエネルギー自立はますます遠のきますね。
関係者の皆さんが頑張っていたのを聞いていただけに、
残念でなりません。

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