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エンフボルド議長のインタビュー1(補正予算・対外債務) 

Itoim.mnより(2015.01.30)

モンゴル民主党党首のZ.エンフボルド国会議長のインタビュー
G.オトゴンバヤル記者

[1. 補正予算、対外債務]

-国会で補正予算が承認されました。
給与・年金をどのように増やしますか?


-政府は給与を増やさない案を提出していた。
サイハンビレグ首相は国会でそう述べた。
1万人以上削減すれば給与を増やすことも可能になる。
寒さも経済環境も厳しいこの時期に解雇するのではなく、
解雇しないために給与・年金を増やさずに行こうと。
しかし本会議の審議の途中で議員は解雇もしない、給与・年金も上げる、
どのように増やすかは政府が自分で考えろと言った。
全ての人を同じ割合で増額する形を国会は近年選んでいない。
今回も給与・年金の少ない人を増額する形になるだろう。

-2015年に新たに公共投資を行って国家建設を行ないますか?
21の新しい学校が建設されると聞きましたが。


-新たな建設を停止させた。
これまで完了している建設の債務をまず先に完済すると決めた。
そうしなければ借金をして工事を行ったのに国から代金がもらえず、
銀行への返済に苦しんでいる多くの企業が発生している。
それらの企業への支払いを先に行なう。
一方、建設途中の工事を完了させるための投資は行われる。
新しい学校、病院、保育所については中国からの援助資金で建設する。
約920億トゥグルクになる。
国家予算ではいかなる建物も新規着工しないことで承認した。

-援助資金というのは中国の習近平主席が約束した10億ドルのことですか?

-違う。あれは借款だ。
中国側から毎年3億元の援助を5年間提供することになった。
2014年分の3億元を2015年に支出する。
どこに病院、学校を建設するかのリストを、現在社会政策・教育文化
科学委員会が作成している。

-例えば、各県庁所在地をウランバートルと舗装道路で接続する事業は
今年停止するのですか?


-その事業は継続する。
今年は残りの全ての県庁所在地と舗装道路で接続完了する。
資金はチンギス国債から支出する。

-国債の資金をインフラ案件にではなく、ビジネス案件に
投資してこそ利益が得られます。2017年には償還が始まります。
返済資金をどのように得る予定ですか?


-国債の資金は最初からインフラ案件に投資すると言って資金調達した。
そのためこれは法に違反するものではない。
しかし、償還については5億ドル、10億ドルと2回に分けて償還する。
10億ドルは10年後の償還で、そのときの経済はそもそも
拡大しているので問題なく償還できる。
一方、5億ドルは2017年に償還を迎える。
各県庁所在地を結ぶ道路から利益が得られないのは事実だ。
そうすると財源を別に考える必要がある。

-国債の資金と国の予算の会計を1つにまとめなければ
1つの国に2つの予算があることになるとの批判があります。
補正予算では1つにまとめられましたか?


-1つにまとめた。1つにまとめたから国の予算にチンギス国債
サムライ債など、開発銀行の財源を増やすように2%だった赤字が
5%を超えているのだ。今は1つの会計、全て分かりやすくなった。

-予算、国債をこのように1つにまとめたほかに、
GDPに占める対外債務比率の上限を増やしましたね?


-そうだ。
以前は予算安定化法に40%、50%と定められていたが、
現在は58.3%と定めた。
ただし、現在の手法でだ。これは世界で他にはない手法だ。
これが何なのかといえば、予算及び民間の債務、政府保証を
全て今支払うとして計算する。非常に大雑把な手法だ。
しかし現実は債務の支払い期日は最短で10年、最長で20年と
さまざまだ。先進国では債務の返済期間によって分類する。
政府保証については100%負担する保証はない。
民間企業が得た融資を最悪の場合を想定して最低でも30~50%は
自己弁済する。100社に政府保証を出したとしても、少なくとも50%は
債務を弁済する。それなのに、モンゴルの政府保証は融資を得た
全ての企業が全く返済できずに100%政府が支払うとして計算している。
そして全て今日返済するとして計算する手法なのだ。

-国会は債務比率の上限を58.3%と定めました。
政府は民間企業とあわせてこの上限までどれぐらいの融資を
外国から得ることができる見込みですか?


-これもまた、計算手法に関係する。
国会は現在、債務管理法案を審議するか否かを決める。
その法律により返済期間に応じて分類を国際会計標準に基き導入する。
たとえば、政府保証を100%では計算しない。
国営工場の債務の責任を国は引き受けないなどの違いがある。
こうすることで上限と比較される債務残高が減り、余裕が生まれると見込んでいる。
国会に議席を持つ各政党も先日そのように理解した。

-実際の債務残高、債務上限の間に現在よりも多くの余裕が
生まれる以外に、資金調達の可能性が生まれると理解しましたが?


-そうだ。
そもそも資金調達を行なわずにモンゴル国の経済は発展しない。
モンゴル人は借金のある人は発展しないと言う。
これは私は大きな間違いだと思う。
モンゴルを発展させたくない者だけがこのような事を言うのだ。
能力、機会に応じて誰にいくら融資するかは、
融資する側の人が決めるのであって、お金がないと言って
好きなだけ借りることはできないのだよ。
言い換えれば、融資の可否、融資額は融資を出す側の人が
決める問題であって、融資を受ける側の人が決める問題ではない。
我々にチンギス国債サムライ債を出してくれているのは、
モンゴル国がこの融資を返済できると外国が判断したからなのだ。

モンゴル国が融資を受けず、債務を増やさずに発展してもいい。
もしそうするなら、例えば我々は税金を集めて予算より多く支出して
ゲル地区をアパート化し、煙を10年後に解決する。
しかし、融資により資金調達して2年後に煙をなくし、
きれいな空気の中で呼吸するという別の選択肢もある。
そのためには当然、融資の利子も支払う。
このように2つの選択肢があるときにウランバートル市民は
当然融資を受けて大気汚染問題を早く解決することを望むだろう。
また、お金ができたら県庁所在地を首都と接続すると言って待つか、
融資を受けて道路を建設し、道路を利用するかと聞けば、
モンゴル国民は早く舗装道路で接続することを選ぶ。
我々はお金ができたら道路を建設すると言って
1921年以降90年も待ったのだよ。
ところが最近の2年間で、A.ガンスフ前・道路・運輸大臣
(訳注:同氏は現在エンフボルド議長の補佐官)が
大臣だった間に最長の舗装道路を建設し、
いくつもの県庁所在地を首都と接続した。
今度は残りの県庁所在地を来年接続完了する。

エグ川水力発電所の問題がある。
お金ができたら建設すると言って我々は後回しにしている。
しかし融資を受けて2~3年の内に建設できる。
この発電所は10年後に建設費用を回収できる。
11年目以降は償却が終わってただになる。
バイカル湖に注ぐ唯一の川はセレンゲ川だ。
バイカル湖から流れ出るのはアンガラ川だ。
アンガラ川に建設した唯一の発電所は我々が
エグ川に建設する発電所より何倍も大きい。
彼らの発電所の発電コストをトゥグルクに換算すると、
(1kWhあたり)たったの2トゥグルクだ。
エグ川の発電所を建設すれば、
供用開始から11年目以降は2トゥグルクで発電できる。
エグ川水力発電所のダムは、テルヒーン・ツァガーン湖の
2倍の大きな湖ができる。
そうすると、エグ川水力発電所をお金が貯まってから
建設すると言って待つか、それとも建設して借金を返済しながら
償却が終わる11年目に向かって進むかという選択肢が我々にはある。
融資で行なえば発展が早くなる。
融資、債務を怖がって、お金が貯まるのを待ってもかまわない。
一番大事なのは、国の発展が遅れることだ。
この2つの選択肢のどちらを選ぶか、モンゴル国民我々が
決める必要がある。
我々はそもそも選挙で権限を委託された。
それなのに人民党は融資を受けてはならないと言う。
だからこれから国会の休会中に、国民の元に行き、
国民の声に耳を傾けよう。

-本来なら、最も資金的に潤沢だった過去2年間に
大気汚染を解決すべきところ、むしろ悪化していますよね?


-受けた融資を正しく使ったか、間違って使ったかは後の問題だ。
例えば国債の資金で道路を建設することを承認した。
ただし、1kmの道路を建設する資金でさらに2km建設しろと指示した。
しかし道路建設会社は2kmの道路を融資を受けて建設する
という目標を達成しなかった。
国会議員の大半は
「もし正しく予算を使うことができるなら債務上限を上げてもいい」
と言っている。
一部の人は発電所を1つ建設すれば大気汚染問題は解決すると言っている。
この人々はなぜ第5発電所が建設されないのか、理由を知る必要がある。

-第5発電所はなぜ建設されないのですか?

-電気料金の問題だ。
投資家は我々にただのボランティアで発電所を建設してくれない。
発電所から販売する電力料金が現在我々が使っている電力料金の
2倍になっている。値段は関係ないといって契約をしてしまうと、
使用者の電力料金を上げる必要が出てくる。
上げた後に人々はそんなに高い電力料金で家を暖房するのか?
という問題がある。これは早晩行き詰る方法だ。
最も確実な出口は水力発電所だ。
アンガルスク発電所の例に倣う必要がある。

-しかしこれまで、受けた融資に見合った建設が行なわれず、
建設が始まらず、国債の資金が残っているのかも分からないという
批判の報道が、融資、債務を警戒させ、疑念を人々に
植え付けたのではないですか?


-そのような面もある。しかし、資金はあるのだよ。
開発銀行は国債の資金をビジネス案件に融資しようとした。
ただしわずか5社に満たない数だ。
それらの企業の返済は信頼できる。
これまで資金の大半を道路建設に使った。
道路自身は収入をもたらさないので、そこに支出した5億ドルを
どのように回収するのかを国会で今から考えなければ、
償還が始まる2017年はもうそこまで来ている。
先日国会でガツォールト鉱山の採掘を承認した。
これは70トンの金山だ。
現在の市場価格で70トンの金は21億ドルだ。
仮にガツォールト鉱山だけを全て採掘できれば
チンギス国債の全てを償還できると言う意味だ。
しかし、70トンの金を2年間で全て掘り出すことはできない。
今後、このような「黄金案件」をうまく遂行すれば、
5億ドルの債務はそれほど重大な問題ではなく、
支払うことができる。

エンフボルド議長のインタビュー(2)へ続く

原文はこちら



訳:プージェー藤井

サイハンビレグ首相は就任演説で
「道路インフラ整備に使ったチンギス国債の資金を
低利・長期の借款で置き換える」と言っていましたが、
エンフボルド議長は反対のようです。

また、第5発電所建設によりゲル地区からの大気汚染問題を
解決する件は、ゲル地区世帯が電気で暖房する前提で
お話されていますが、第5発電所のお湯で暖房することは
考慮されていないようです。
しかし、ゲル地区が暖房の電力を必要とするのは冬で、
水力発電所は冬期に氷結して発電できなくなるのでは?

議長はエグ川水力発電所ができればウランバートルの
大気汚染の問題は解決するように考えられていますが、
エグ川水力発電所の出力が220MW、第5火力発電所の出力が
電力450MW+暖房587MW(こちらの過去記事参照)
であり、ましてや水力発電所は常に稼働率100%で
運転することはありえませんので、
ゲル地区15万世帯の暖房をエグ川水力発電所の
電力だけでまかなうのは厳しいのではないでしょうか。
エグ川水力発電所は昼間の不足電力による輸入を
なくし外貨の流出を防ぐ、発電コストの安い電力源確保
などの効果は期待できると思います。

プージェー

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