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経済危機の贈り物(1) 

有名なコラムニストのBaabar氏(ペンネーム)のコラムから
2回に分けてお伝えします。

ハイエク、ニーチェ、ソロン、ドストエフスキーが出てきたり、
皮肉の意味で逆説的な表現が出てきたり、
難しい表現が多々出てきますので、
訳す方は苦労しますが、勉強になります。

(プージェー)



Baabar.mnより(2015.01.19)

新政権樹立の際、「経済危機を脱出する」という課題が
なかば正式に出された。

任命された閣僚は皆そのようなきれいごとを口々に言っていた。
人民党は「経済危機から国を救うために連立に加わった」と宣言していた。
新政権の目的もほぼこの1つであることを宣言した。

新政権発足から1ヶ月が経った。
良くしようとして却って悪くなった(角を矯めて牛を殺すの意)ように、
新政権とその政策は、抵抗勢力の国会議員の2016年選挙の準備にとって
格好の攻撃材料になった。

外国投資を禁止する法律を提案・可決して驚かせた人民党
「いかなる手当も削減してはならない、その代わりに外国投資を増やそう」
と言っている。

巷に湧き出た反対活動家、破壊者だけでなく、高い教育を受けて
ビジネスをしており、善悪をわきまえているはずの議員
(訳注:モンゴルでは議員がビジネスをしていることは衆知の事実)
までもがこれらの国民を愛している振りをして抱きしめて殺す
キャンペーン活動に合流した。

経済危機の裏の原因であった街の反対者たちは
投資家を追い出した後、標的がなくなったので
ここ2年ほどはどこへともなく消えていたが、
また地下から現れて活動を再開した。

おくるみに包まれた赤ん坊を極寒のチンギスハーン広場に連れ出して寝かせ、
顔に布を被せるパフォーマンスは残酷すぎる。
ギネスブックに登録されたいのか知らないが、
モンゴルでは死んだ人だけが顔に布を被せるのだよ。

10年前私は
「天然資源による突然の巨額収入は、モンゴルにとって早すぎた。
我々は収入を得ることはできるがそれを正しく使う能力は
まだ備わっていない。
『資源の呪い』の意味は、収入を得たことではなく、
それを間違ったことに使うことにある。」
と書いていた。
べつに先見の明があったと自慢する意味ではなく、
そもそも突然意図しない収入で豊かになった途上国が
こうなることは多くの調査結果でも見受けられる。

どの国でも、いつかは社会的、政治的、経済的な危機が訪れる。
しかしこれを理知的な政策によって脱する。
モンゴルは危機を脱するためのスローガンを掲げたが、
理知的な政策を持つに至っていないので、
これもまた時期尚早のようだ。

どの社会でも子供がよちよち歩きを始めた頃のように、
つまづき、転び、怪我をする過程を乗り越えて成熟していくものだ。
はしか、風疹、おたふく風邪のような病気にかかって免疫を作る。
この過程をどれだけ早く乗り越えるかが問題なのだ。

1789年のフランス革命から1871年の普仏戦争までのほぼ100年を経て、
フランス国民は民主主義の自由社会に完全に適応した。
この間、2回の革命、8回の戦争、数々の犠牲、3種類の王政・帝政、
3種類の共和制を経験した。

このようにして生後2ヶ月の赤ん坊を「政治」「公正」などの闘争に
巻き込んではいけないと理解し、その理由をドストエフスキーによって知り、
後悔するまでかなりの長い時間がモンゴルには必要だ。

専門家による政府を樹立し、経済危機から脱する計画は、政治団体を刺激し、
腹をすかせたナショナリストに再度食事にありつかせる結果となった。
一息で3、40人を解雇し、同じ数の自分の配下を送り込む。
「自分の配下」というおかしな概念は2000年から発生した。
悪しき前例は蔓延りやすい。
自分の配下は簡単だ。
妻、子供、親戚、婿、幼馴染、愛人などなど。
前任の大臣、長官に関係するもの全てを直ちにお払い箱 にする。
政策がある者、事務処理能力のある者、手当たり次第に
ゴミ袋に入れて処分場行きだ。
革命が起こったのか、自然災害が起こったのか?
外務省、防衛省、保健省の「自分の配下」は自分達の分け前に
ありつけずに長い時間が経ったことに余計に恨みを持ったため、
「自分の配下」のキャンペーン活動をより活発化させる。
かわいそうに、お腹をすかせているのだろう、人間だから。

「権力を持ち、部下に愚かな人物を配置すれば、最後には
自分が部下の過ちの責めを負うことになる」と
古代ギリシャのソロンが述べたことは、
今のモンゴル人の頭で理解するには早すぎるのだ。

アメリカで新しい大統領を選ぶ際、
全国で3,000人の公務員が入れ替わるそうだ。
しかし、1860年に当選したリンカーンは公務員の30%を入れ替えた。
それ以前は、下野した政党の党員およびその関係者を
根こそぎ解雇していた。
この異常は現在改められ、国民に一時的に選ばれた政府の大臣によらず、
安定的な官僚機構を作り上げることに彼らは長い年月をかけた。
現在、安定した構造の国はどこでも、官僚機構ができており、
選挙結果によって任命された大臣を、省庁に一時的に来ている
客人と見なしている。
これを我々が理解するのにはかなりの時間が必要だ。

経済危機の贈り物(2)に続く

原文はこちら


訳:プージェー藤井

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